露出設定は撮影において、綺麗に撮るために大事な項目になるので
しっかり設定したいものです。
露出設定は、F値(絞り値)、シャッタースピード(シャッター速度)、ISO感度の
3つの要素でコントロールすることができます。
動画撮影の場合、フレームレートが決まればシャッタースピードは
自動的に決まってきます。
シャッタースピード
例えば、
フレームレートを24pに設定した場合はシャッタースピードは1/50。
フレームレートを60pにした場合はシャッタースピードは1/125。
フレームレートを120pにした場合はシャッタースピードは1/250。
というように、フレームレートx2がシャッタースピードになりますが、
シーンによってはその限りではありません。
なので、明るさをコントロールする場合、シャッタースピードはイジれないので、
F値やISO感度で調節します。
F値(絞り値)
F値(絞り値)を低くすると明るくなり、背景がボケて立体感のある表現ができる反面、
ピント合わせがシビアになってきます。
逆に高くすると暗くなる反面、被写界深度が深くなるので、ピントを奥の方まで合わせることができます。
レンズは、f2.8通しのような比較的明るいもの方が、色々な場面で使えるので便利です。
個人的には、f2.8~f4.0ぐらいの間で調節すると綺麗な表現が出来ると思います。
ISO感度
ISO感度の特徴としては、数値が低いと暗く、高いと明るくなります。
ただし、数値を上げていくとノイズも増えていくので上げ過ぎには注意が必要です。
一般的には、どのカメラでもダイナミックレンジが一番効いている
ISO800がベストだと言われているようです。
具体的な設定
ここでは SONYα7sⅢのs-log3での撮影を前提として個人的な解説します。
まずカメラ側の設定です。
使う機能は、
ガンマ表示アシスト
log撮影の場合、色が薄い状態で表示されるので、この機能をonにして
通常の色で表示されるようにします。
この方が分かりやすいですからね。
ガンマ表示アシスト方式
いくつか選べますが、オートで良いと思います。
ゼブラ表示
入
ゼブラレベル
カスタム
C1に設定
基準+幅 50 ±1 (ちょっと明るめにしたい時)
C2に設定
基準+幅 41 ±1 (メイン)
カメラ側の設定はこのくらいでOKです。
さて、適正露出にするために使用するツールですが
ヒストグラム
ゼブラ
があります。
ヒストグラムは明~暗までの光の分布を示したもの。
真ん中あたりに山がくるようにするとバランスが良いと思います。
ただこれは、大体の目安にしかならないのであまり正確ではありません。
なので、人それぞれ違うと思いますが、個人的にはゼブラをお勧めします。
ゼブラは、狙って明るさを調節できます。
これまた人それぞれで、白とびを防ぐ為にゼブラレベルを100+とか
100とか、90に設定するなど様々だと思います。
個人的な設定で言えば、上記に記したC2の設定を使います。
これは、レベルが41でゼブラが表示されるので、ピンポイントで狙えます。
例えば、人物を撮る場合は、顔にゼブラが出るように調節します。
なぜ41なのか?
ソニーのHPで発表されているのがこちら↓です。

光の反射率で言うと、18%グレーが人肌の反射率と一緒だからです。(多分)
まとめ
SONYα7sⅢは、デュアルネイティブISO搭載機(800と12800)なので、
・明るさを確保できる日中の屋外ではISO800。
・屋内のような薄暗い場所ではISO12800。
というように、ISO設定は一瞬で決められるので悩む必要がありません。
光の微妙な調整は、NDフィルターを使ってカラーチェッカーの18%グレーに
ゼブラを表示させます。

これで素早く露出を合わせられます。
人物でも物撮りでも、この辺を狙ってゼブラを表示させると落ち着いた明るさで
撮影することが出来ると思います。
やり方はそれぞれなので、色々試して設定してみてはいかがでしょうか。