最近、動画を趣味とする方がもの凄く増えてきている印象です。
どうせ撮るならカッコよく、或いは映画のように撮りたいという方も多いかと思います。
映画のように撮るにはどうすればいいのか?
この辺を、初心者向けに簡単に説明していきます。
基本設定
フレームレート
24p(23.98fps)
30p(29.97fps)
60p(59.94fps)
120p(119.88fps)
ハリウッド映画の多くは24pで撮影されているので、映画のような表現をしたい場合には24pをお勧めします。
24pは、被写体が動く際に残像が自然に見える、見た目に一番近いフレームレートとされているので、通常のカットではこのフレームレートで撮影すると良いでしょう。
また、スローモーションで印象的なシーンを撮影したい場合には120pがお勧めです。
シャッタースピード
一般にフレームレート×2倍とされています。
フレームレートが24pだったら、シャッタースピードは 1/48になりますが、
カメラに1/48の設定がないので、一番近い1/50に設定します。
60pだったら1/125、120pだったら1/250となりますが、
フリッカー(ちらつき)が出る場合には、その前後で調整します。
f値(絞り)
数値が低いと明るく背景ボケが出て奥行き感や象徴感が出る反面、
ピント合わせがシビアになります。
逆に数値が高いと暗くなり、背景ボケが少なく奥までピントが合うようになります。
その時々で調整すると良いでしょう。
ISO感度
数値が低いほど暗く、ノイズが少ない。
数値が高いほど明るく、ノイズが出やすい。
ノイズが出ないようにするには、出来るだけ低い数値に設定します。
明るさが足りない場合には照明を使うと良いです。
露出(明るさ)を決める場合、順番として、
1. シャッタースピード
2 . f値
3 . ISO感度
フレームレートを設定した時点でシャッタースピードも決まってくるので、
実際はf値とISOの調整になってきます。
f値を一番低い数値にしても暗い場合は、ISOを上げていきます。
基本的に明るいレンズを使用すると調整も楽になってくるでしょう。
ホワイトバランス
色んなモードに設定出来るのですが、どれが良いのか分らない時は、
取り敢えずオートに設定しておくと便利です。
その場その場で光の具合が変わってきますが、見た目に近い状態にカメラが
自動的に設定してくれるのが、このオートモードです。
もし自分の表現したい世界観が決まっているのであれば、
色温度(k)で設定するのが良いでしょう。
一般に太陽光は5500k~5800kとされていますが、赤味が出てきます。
この赤味が気になるときは、4500k~4800k辺りにすると、赤味が減り、
少し落ち着いた色味になってきます。
まとめ
結局、どう設定するの?
●フレームレート:24p
●シャッタースピード:1/50
●f値:一番低い数値から徐々に調整
●ISO:一番低い数値から徐々に調整
基本的な考え方はありますが、映像表現には正解というものがないので、
自分の思うがままに撮るのが正解かもしれません。